海洋立国論

勉強のつもりで書いています。

NATO

忘備録的に・・・欧州(NATO)絡みの・・・

NATO発足から今回の侵略開始までをざっくりと年単位で纏めておきます。 ところどころコメントを入れていますが、まぁ忘備録です。 ==冷戦の始まり== 1949 NATO(北大西洋条約機構)設立 対共産圏軍事同盟 1955 WTO(ワルシャワ条約機構)成立 対NATO軍事…

第四次台湾海峡危機がくるのか

《できごと》 米ペロシ下院議長の台湾訪問によって態度を硬化させた中国は、台湾周辺で最大規模の軍事演習を実施(マスの中が演習海域)しました。ニュースでも取り上げられていますが、弾道ミサイル等を発射して一部(12発?)を台湾上空を通過させたうえ、…

ロシアによるウクライナ侵略についてまなぶべきこと

まず大きな点は「核抑止力」は効いていると考えられる点。ロシアの侵攻が思うように進まず何度か「核使用」を暗に匂わせる言動をとっているにも関わらず使用していない事実があります。 ただし、抑止が効いているのかどうなのかは証明ができないので、あくま…

2021.07.21に発表された『ロシア人とウクライナ人の歴史的統一について』(プーチン論文)を再読してみた。

全文は原文で約4万字にもおよぶ、2021年7月21日に発表されたいわゆる「プーチン論文」ですが、発表された当時、多くの専門家が解説をしてくれていますので、正直今更感もあるのですが、実際にコトが起こったあとに読むと解釈も違うかもしれないと思うことと…

一人当たり軍事費をQGISで書いてみました。

防衛費の増額が話題になっている昨今ですが・・・ 世界的シンクタンクであるSIPRI(ストックホルム国際平和研究所)が公開しているデータベースに世界中の軍事費を国民一人当たりで算出したものがありました。 私は仕事で時折QGISという地理情報システムのソ…

Google先生、嫌がらせをする。

今回のロシアによるウクライナ侵略でOSINT(Open source Intelligence)が注目されていますね。 OSINTとは、「特定の情報要件に対処する目的で、一般に入手可能な情報を収集、利用し、適切な対象者に適時に普及させた情報 」(米国防総省)と定義されていて、…

NATOは変わるだろう。日本も共に。

ロシアによるウクライナへの侵略でNATOが注目されています。 NATO(北大西洋条約機構)は向こう10年間の同盟のあり方を纏めた「NATO2030」を専門家会合が作成し2020年11月に事務総長に提出しています。 ここではNATOの機能強化や対ロシアは勿論のこと、注…

ロシアは止まらない

ロシアはウクライナに武力(威嚇も含む)による現状変更・国境線の変更を行う。 冬季の地域紛争は数万の死者では済まないかもしれない。弾を食らうだけが死者になるとは限らないからだ。コロナどころの話ではない。 クリミア半島の時のようなグレーゾーンを…

9月の日本周辺の動き。

9月は色々動きました。まずは日付順に並べていきます。 9/11 北朝鮮新型巡航ミサイル実験 9/15 北朝鮮鉄道発射弾道ミサイル実験 9/15 AUKUSの設立を発表 9/16 中国がTPPへ加盟申請 9/22 台湾がTPPへ加盟申請 9/24 Quad首脳会議開催 9/26 イギリス海軍フリゲ…

翻弄されるウクライナ

先ごろのイギリス海軍・オランダ海軍とロシアの件について、舞台となったウクライナについて整理してみたいと思います。 面積は日本の約1.6倍。人口はおよそ4,200万 首都はキエフで樺太北部あたりと同じくらいの緯度。(年平均気温9度くらい。東京は15度ほ…

次はオランダだ!

イギリス海軍HMSディフェンダーが黒海でロシアとつばぜり合いした件については27日に書いたんですが、一緒に行動していたオランダ海軍のエバーツェンはどうしてたんだろうと思っていたら、情報が出てきました。 ディフェンダーの一件の翌日(24日)、エ…

したたか英海軍 VS おそロシア

2021年6月23日の黒海クリミア半島沖での出来事について 日本ではあまりニュースにもならないので、日本のマスコミは国際情勢に興味がないんだなぁと思っています・・・コロナ患者数ばっかり・・・そりゃマスゴミと言われるわ・・・ 黒海で英露が対峙…

2018年の軍事費について

スウェーデンとSIPRI ストックホルム国際平和研究所(略称SIPRI)という、軍事関連を主な研究としている国際的に評価も高いシンクタンクがあります。 所在地のあるスウェーデンは北大西洋条約機構(NATO)非加盟で軍事非同盟を政策の基本として、おおむね中…

”狂犬”マティス国防長官の辞表

あまり時事ネタ的なものは書かないのですが、どうしても書きたいネタができたものですから。 先ごろアメリカのマティス国防長官が辞表を提出しました。これに対してトランプ米大統領は「更迭」の形をとることにして、マティス国防長官の希望する2019年2…