海洋立国論

勉強のつもりで書いています。

忘備録的に・・・欧州(NATO)絡みの・・・

NATO発足から今回の侵略開始までをざっくりと年単位で纏めておきます。
ところどころコメントを入れていますが、まぁ忘備録です。
 ==冷戦の始まり==
1949 NATO北大西洋条約機構)設立 対共産圏軍事同盟
1955 WTOワルシャワ条約機構)成立 対NATO軍事同盟
1975 ヘルシンキ最終文書
  第二次大戦後に定められた国境が 不可侵であり、平和的手段及び合意によってのみ変更できることを規定←ロシアにとって受け入れやすかった
1988 ソ連崩壊の始まり
1988 米ソ間でIMF条約(中距離核戦力全廃条約)発効 
==1990年代==
1990~91
東西ドイツ統一・リトアニアジョージア(旧グルジア)・バルト諸国・ウクライナなど旧構成国が独立宣言
1991
ワルシャワ条約機構解体(ロシア軍予算不足で弱体化)
NATO首脳会議でローマ宣言発出(NATOと旧WTOとの欧州安全保障協力を宣言)
ソ連崩壊
1992
・欧州通常戦力条約(通常戦力削減に関する軍縮条約)が発効 
1994
・在欧ロシア軍撤退
1997
・「NATOロシア基本文書」署名。
  これはNATO新規加盟国に戦術核を配備しない、通常兵器の追加配備をしない。とするもの。実際に以降は米軍はローテーション配備をおこない常駐させていない。
一見ロシアに好意的な印象だが、そもそもロシア軍は対抗できる能力・予算が無い。
ただし対ソ連軍事侵攻の懸念を軽減する意味はあった
(当時はエリツィン政権であり、プーチンは大統領府に在籍)
・対ウクライナ黒海艦隊分割協定に応じ、友好協力パートナーシップ条約締結によってクリミアのウクライナ帰属承認。ロシアは融和的な態度を演出しているが、欧州の脅威に抵抗できないため妥協したのか。
1998
プーチンロシア連邦保安庁(FSB)長官に就任
1999
・3月第一次NATO拡大(チェコハンガリーポーランド
・3月24日にNATOによるユーゴ空爆
 (安保理決議を経ない域外への武力行使
プーチンが首相に就任
==2000年代==
2004
・第二次NATO拡大
2007
ミュンヘン演説=プーチンによるアメリカ一極支配の非難、欧州通常戦力条約をロシアが一方的に履行停止を宣言
2008
NATOブカレスト首脳会議でウクライナジョージアの加盟候補国入りが議論の末見送られる。
グルジア(現ジョージア)での南オセチア紛争、ロシアとジョージアが紛争状態に入る。今も最悪な関係。
2009
 アルバニアなんでちょっと前まで鎖国状態だったので、あまり知られていない国では?
==2010年代==
2010 ウクライナ・ヤヌーコビッチ政権誕生
2013 ロシアの圧力により、EUとの「深く包括的な自由貿易協定(DCFTA)の調印を延期
==怒涛の2014年==
ウクライナで反政府デモ(マイダン革命)=>親ロ派ヤヌーコビッチ政権崩壊 =>ポロシェンコ政権
・ロシアのクリミア編入
ドネツク、ルガンスク各人民共和国樹立宣言(国際社会は認めず)
・マレーシア航空機撃墜(ロシアのやらかしでしょうね)
ウクライナがCIS(独立国家共同体)脱退を宣言(CIS側は認めず)
・ロシア軍事ドクトリン公表
  NATOを問題視 東方拡大による戦略的縦深の喪失に伴い対NATO脅威認識を公表
・対ロ経済制裁発動。エネルギー依存度の高い一部の国と英米などと温度差が現れる。
・ロシアによるIMF条約(中距離核戦力惨敗条約)違反をアメリカが非難
NATOウェールズ首脳会議でNATO即応部隊を4万人規模へ増強、数日で展開できる「高度即応統合任務部隊」2万人の創設、東欧などにNATO部隊統合ユニットを新設、東部方面にNATO軍ローテーション配備を確認する。
==2015年以降==
2015
ミンスクミンスク合意のための措置パッケージ)の署名=OSCE(欧州安全保障協力機構)、ロシア、ウクライナ、新ロ派武装勢力・・・全面停戦・国境管理回復・OSCE基準による選挙、和平監視など。=>2016年休眠状態へ
・欧州通常戦力条約からロシアが脱退
2016
ルーマニア・イージスアショア稼働開始(対弾道ミサイル防衛能力のみ)
NATOワルシャワ首脳会議で、5,000人規模の多国籍大隊をポーランド・バルト3国にローテーション展開させる処置を決定(97年 NATOロシア基本文書に沿って常駐はしない)
2017
アメリカトランプ政権クリミア併合不承認
2018
・ロシアによるウクライナ海軍艦艇3隻拿捕、乗員24名拘束
NATOブリュッセル首脳会議・共同宣言で「4つの30」を採択。(有事に30個飛行中隊・30個機械化大隊・30隻戦闘艦を30日以内に配備できるようにする)
トランプ米大統領が「ノルドストリーム2はロシアに対するエネルギー依存度を上げる」と批判。トランプ支持じゃないですが、これは当たってましたね。
2019
ウクライナ・ポロシェンコ政権がEUNATO加盟を目標とする憲法修正案を成立させる
ウクライナ・ゼレンスキー政権
IMF条約失効 (条約締結国ではない中国の脅威が高まったことも要因)
2020
2021
スウェーデン弾道ミサイル防衛のためPAC-3(対空ミサイル)受領開始
プーチンウクライナ論文」(6/26に記事を掲載済み)
・ロシアがNATOに対し不拡大・1997年当時の配置へ戻すこと、軍備管理・信頼醸成処置を要求
2022
・1月 NATOは不拡大と軍配備を戻すことは拒否したが、軍備管理・信頼醸成処置について話し合う用意を示す
・2/21ロシアが「ドネツク/ルガンスク人民共和国」の独立を承認
・2/24ロシアがウクライナへ侵略開始(ロシアーウクライナ戦争)ロシア名「特別軍事作戦」プーチンによる開始声明