海洋立国論

勉強のつもりで書いています。

2022-01-01から1年間の記事一覧

衛星リモートセンシングにおける軍民技術

自衛隊は「宇宙の平和利用」との名目の為、宇宙空間の利用には制限が付きまとっていました。 このため、防衛省所有の宇宙関連防衛装備品は貧弱で、従来は民間衛星の利用などに留まっていました。 防衛省専用の衛星は2017年以降にXバンド通信衛星を2機運用…

忘備録的に・・・欧州(NATO)絡みの・・・

NATO発足から今回の侵略開始までをざっくりと年単位で纏めておきます。 ところどころコメントを入れていますが、まぁ忘備録です。 ==冷戦の始まり== 1949 NATO(北大西洋条約機構)設立 対共産圏軍事同盟 1955 WTO(ワルシャワ条約機構)成立 対NATO軍事…

第四次台湾海峡危機がくるのか

《できごと》 米ペロシ下院議長の台湾訪問によって態度を硬化させた中国は、台湾周辺で最大規模の軍事演習を実施(マスの中が演習海域)しました。ニュースでも取り上げられていますが、弾道ミサイル等を発射して一部(12発?)を台湾上空を通過させたうえ、…

ロシアによるウクライナ侵略についてまなぶべきこと

まず大きな点は「核抑止力」は効いていると考えられる点。ロシアの侵攻が思うように進まず何度か「核使用」を暗に匂わせる言動をとっているにも関わらず使用していない事実があります。 ただし、抑止が効いているのかどうなのかは証明ができないので、あくま…

終戦の詔書(玉音放送)について

今年も8月15日を迎えます。 最近の若い人の中には、この日が何かを知らない人もいるようですが、それは教育の失敗であり、伝えなかった大人たちの怠慢であると断じざるを得ません。国の歴史について学ばない事は亡国へまっしぐらです。今回はその点を意識…

2021.07.21に発表された『ロシア人とウクライナ人の歴史的統一について』(プーチン論文)を再読してみた。

全文は原文で約4万字にもおよぶ、2021年7月21日に発表されたいわゆる「プーチン論文」ですが、発表された当時、多くの専門家が解説をしてくれていますので、正直今更感もあるのですが、実際にコトが起こったあとに読むと解釈も違うかもしれないと思うことと…

防衛費・軍事費の傾向ーその2

岸田総理が「防衛費増額」を日米首脳会談で約束しました。 我が国の防衛費はかなり少なく、義務的経費と言われる経費が8割。隊員の生活にもしわ寄せが来ており、個人負担でしのいだりするのが現状。装備品も部品の手配ができず、所謂「共食い整備」をせざる…

一人当たり軍事費をQGISで書いてみました。

防衛費の増額が話題になっている昨今ですが・・・ 世界的シンクタンクであるSIPRI(ストックホルム国際平和研究所)が公開しているデータベースに世界中の軍事費を国民一人当たりで算出したものがありました。 私は仕事で時折QGISという地理情報システムのソ…

もう2か月ですね。

今回の侵略も2か月を超えましたね。よく持ちこたえていますが、ここで若干のまとめとして。 《ウクライナ公式ツイのやらかし案件》 4月1日にTwitterの@Ukraineアカウントが動画を公開しました。 その動画ではファシストと戦う意思を表明しているものでし…

Google先生、嫌がらせをする。

今回のロシアによるウクライナ侵略でOSINT(Open source Intelligence)が注目されていますね。 OSINTとは、「特定の情報要件に対処する目的で、一般に入手可能な情報を収集、利用し、適切な対象者に適時に普及させた情報 」(米国防総省)と定義されていて、…

どうすんのこれ・・・

ロシアよ… スラヴァ級大型巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊旗艦)が撃沈されてどうすんのこれ…被害甚大やで。ますます士気が下がるでしょーに。 アメリカ相手に飽和攻撃するために作った巡洋艦が、ウクライナの陽動とUAVの飽和攻撃のスキに鈍い対艦ミサイル(亜…

イージスアショアおさらい

北の将軍、撃ちまくる! 北朝鮮は金正恩が政権を引き継いで以降に、昨年末(2021)時点で94発のミサイルを発射し、4回の核実験を実施。今年は既に10回14発(うち巡航ミサイル2発、失敗1発)で、以前は難しいとされていた「長射程化」「発射方式の多…

NATOは変わるだろう。日本も共に。

ロシアによるウクライナへの侵略でNATOが注目されています。 NATO(北大西洋条約機構)は向こう10年間の同盟のあり方を纏めた「NATO2030」を専門家会合が作成し2020年11月に事務総長に提出しています。 ここではNATOの機能強化や対ロシアは勿論のこと、注…

ロシアは止まらない

ロシアはウクライナに武力(威嚇も含む)による現状変更・国境線の変更を行う。 冬季の地域紛争は数万の死者では済まないかもしれない。弾を食らうだけが死者になるとは限らないからだ。コロナどころの話ではない。 クリミア半島の時のようなグレーゾーンを…