海洋立国論

四方を海に囲まれて。

次はオランダだ!

イギリス海軍HMSディフェンダー黒海でロシアとつばぜり合いした件については27日に書いたんですが、一緒に行動していたオランダ海軍のエバーツェンはどうしてたんだろうと思っていたら、情報が出てきました。

 

ディフェンダーの一件の翌日(24日)、エバーツェンはディフェンダーと別行動でクリミア公海上を航行していましたが、15:30~20:30(現地時間)の5時間もの間、ロシア軍戦闘機15機~20機がエバーツェンの至近距離を飛行したり、模擬攻撃の飛行をしたり、電子妨害したり・・・それも対艦ミサイルや爆弾などを搭載していたようです。

 

オランダ側からもSu-30戦闘機やロシア艦艇(コルベットなど)が撮影されていますし、ロシア機側からの撮影した映像も公開されています。

海上でこの行動はあまりに危険でありオランダ国防省は強く抗議し、大臣は「不必要にリスクを高め、無責任」と非難。

 

海上事故防止協定(INCSEA に違反しているとも指摘されています。

この条約では相手国の領海外とその上空において、一方の艦船の陣形の妨害や陣形そのものを取らない、挑発行為をしない(模擬攻撃しない)などを取り決めたもので、最も成功した行動規範として多くの国々と締結されています。因みに日本と旧ソ連も締結しています。

これは条約レベルの国家間合意ですから、これを無視することは看過できるものではありません。

 

オランダ(というか空母打撃群CSG21)は、わざとロシアのこの行動を引き出し、横暴ぶりを見せたかったのかもしれません。横暴な行動には(法的にも)対応するぞという中国へのメッセージも兼ねているのかも。

エバーツェンとディフェンダーはこれから空母クィーンエリザベスと合流し極東遠征にやってきます。ひらたくいえばロシアから中国に相手を変えるんですが、当然中国も今回の双方の行動を注視していますから、どのような行動をとるのか、我々も注目です。

 

しかし相手がロシアと中国ですけど東シナ海黒海って状況がなんだか似てる気がしますね・・・

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エバーツェンからの写真 オランダ国防省HPより