海洋立国論

安全保障・軍事について自分自身の勉強のつもりで書いています。

反射衛星砲?

宇宙戦艦ヤマトというアニメは有名だと思いますが、ヤマトが太陽系脱出の最後の難関が敵役・ガミラスの前線基地である冥王星基地。地球とって脅威である冥王星基地を無視せずヤマトは攻撃を行います。

その際に登場するのが「反射衛星砲」という、オトコゴコロくすぐられる兵器。

レーザーは光速で直進するため、発射されると標的はリアクションタイムが極めて小さく対応が難しい反面、水平線外は狙えないのが欠点ですが、その欠点を克服したのが「反射衛星砲」。

発射した大出力レーザーを「反射板」を備えた衛星で反射させ、極端に言うと星の反対側の標的でも破壊可能とした兵器。ヤマトは苦戦を強いられます。

 

ある意味、単純に破壊力が大きい「波動砲」よりもワクワクしたものです。

 

「反射衛星砲」は固定砲台ゆえに大口径・大出力も可能であり、衛星を多数運用することで、複数の射角からの攻撃が可能となります。

元祖宇宙戦艦ヤマトでは基地に潜入した乗り組み員によって破壊され、宇宙戦艦ヤマト2199では、索敵機によって遮蔽シールド内の砲台が発見されヤマトの砲撃(時限信管の曲射榴弾を使用/放物線を描く弾道で着弾後時間を経てから爆発)によって破壊されました。

 

アメリカはレーガン政権の時に似たようなコンセプト(SDI構想)を描きましたが、当時の技術レベルでは実現不可能とされ、冷戦終結とともに計画は消えました。

 

これがとうとう・・・実現するかも!

(たまたまネットで見つけた情報が面白かったので、書いているんですが裏取りはあまりしてませんよ)

 

特許庁が12/26に公開した公開情報によると、

【発明の名称】迎撃システムと観測装置

【出願人】(株)IHIエアロスペース

図のようなほぼそのまんま「反射衛星砲」が。

IHIエアロスペースは「イプシロンロケット」などで有名な会社です。

 

【概要】

観測衛星が捉えた情報に基づき、複数の低密度のレーザーを発射し、軌道上の反射衛星のミラーによって反射させ、ブースト段階(発射直後の上昇段階)にあるミサイルを破壊するというもの。

過去の課題は、レーザーの大出力化による諸問題があったのですが、これを低密度レーザーを複数運用することで解決しようとするものです。

 

まだまだ超え無ければならない課題は多いでしょうが、実現できるとなるとメリットが多いシステムです。

 

先ごろロシアが発表した「アバンガルド」のような、極超音速で飛行しターミナル段階(命中する前の段階)での軌道変更が可能なミサイルであってもブースト段階ならば関係ありません。

従来のMD(ミサイル防衛)システムの突破は、ロシア・中国が実現しつつありますので、憲法によって縛られて先制攻撃ができない我が国にとっては脅威となります。また、北朝鮮が「露中」の技術を手に入れたらこれも脅威です。

韓国は軍事費は既に日本を追い越していますしその伸び率も高い。近年の装備体系をみてみると「そこそこ仮想敵国・日本」なので、北朝鮮と統一した時を考えると決して安心ではありません。

SM-3やPAC-3など多様な迎撃手段のバリエーションが増える事は、安全度が増すことになりますし、MD(ミサイル防衛)を突破しようとする相手に対して、よりコスト負担を強いることで、攻撃を躊躇させる効果も見込めます。

 

まぁ、専守防衛にぴったりな「イージスアショア」でさえ、批判する人が沸いてくるので、こんなの開発したら騒ぐでしょうけどね。

まぁ色々問題ありなのですが、年末の面白ネタでした。