海洋立国論

勉強のつもりで書いています。

24DDH(24年度護衛艦)DDH-184「かが」進水

本日、24DDH(24年度護衛艦)が進水しました。
命名式も行われDDH-184「かが」と命名されました
本艦はこれより装備品の取り付けなど(艤装)が行われ、試験(公試)・訓練を経て、平成29年に配備される予定です。

先に配備されている「DDH-183いずも」(一番艦・ネームシップ)いずも型護衛艦の2番艦です。この艦については4月に「いずも」について詳しく解説しましたので割愛します。

今回は「艦名」についてです。

船には名前が付きます。海上自衛隊(海自)の保有する自衛艦も同様です。これには一定の決まりがあります。

海自では「天象・気象、山岳、河川、地方の名 」をつけることになっています。加賀は北陸新幹線で盛り上がる石川県の旧国名。帝国海軍(旧海軍)では「加賀」と漢字表記でしたが、海自は、ひらがな表記が慣例です。

現在、艦名は旧海軍の艦船から多く用いているようですが、周辺国や国内事情に配慮して「ひらがな」表記のうえ、艦名の由来を公式に語ることはありません。

因みに他国はそんな配慮していません。アメリカでさえ「イオージマ」なんて艦名あります。

艦名の一部を抜粋すると「いずも」「ちょうかい」「いせ」「うんりゅう」「あたご」「あきづき」など・・・これらは全て旧海軍に実在した艦名です。
今回の「加賀」は航空母艦(空母)でした。
元々は戦艦として建造され紆余曲折ののち、空母になりました。

支那事変で帝国初の撃墜を記録しハワイ作戦にも出撃、その後多くの海戦に出撃。武勲艦と呼ばれましたが、ミッドウェー海戦で急降下爆撃機の攻撃を受け撃沈しました。

旧海軍での命名基準は戦艦=旧国名(大和・武蔵・伊勢・扶桑・加賀・・)で、空母は飛ぶなどをイメージするもの(翔鶴・飛龍・龍驤など)です。
「加賀」は元は戦艦として建造されたので旧国名なのです

艦名は非常に面白く旧海軍の駆逐艦などは「気象」や「植物名」が付けられており、「雪風」「島風」「陽炎」「樫」「綾波」「天津風」「巻雲」「楢」「欅」「桃」など色々あります。

あ、蛇足ながら「DDH」というのは艦種艦種記号)を表します。DE(沿岸型護衛艦)・DD(汎用護衛艦)・DDG(ミサイル護衛艦)・DDH(ヘリコプター搭載型護衛艦)・SS(潜水艦)・PG(ミサイル艇)・LST輸送艦)など、まだまだあります。

※写真は「ひゅうが」。海自装備品ギャラリーより

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