海洋立国論

勉強のつもりで書いています。

核の年表

もうすぐ日本にとって大切な日がやってきます。そうです。8月6日と9日です。広島と長崎に原爆が投下された日です。勿論人類史上、核攻撃はこの前後にはありません。そこで核について振り返ってみたいと思います。

日本の核保有論も取りざたされますが、その事については2,015年9月7日に纏めました。

今回は核についての年表です。

 

1945年7月 アメリカ人類初の核実験成功

1945年8月 広島・長崎に原爆投下

1949年 ソ連核実験成功

1952年 イギリス核実験(1956年核兵器配備)・・・2020年以降もSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)による核抑止力を維持する方針

1957年 国際原子力機関IAEA)設立

1960年 フランス核実験

1962年 キューバ危機

1964年 中国核実験(ソ連より技術移転)・・・日本を含むアジア向けの中距離、台湾向けの短距離の弾道ミサイルを数多く保有するが、情報開示が不透明なため詳細は不明

1966年 フランス・NATO軍事機構より脱退したため、独自の核抑止力を保持する。

現在は「死活的な国益保護のため核抑止力の保持」を明言

1970年 核不拡散防止条約(NPT)発効 (1995年に無期限延長が決定)

1972年 米ソ・弾道弾迎撃ミサイル制限条約(ABM)を締結・・・両国とも十分な書く報復能力の保有によって「相互確証破壊」を成立させるため迎撃ミサイルの開発を制限。(アメリカの脱退によって2002年無効化。)

冷戦期は日本・欧州(NATO)は米の「核の傘」(核による拡大抑止)に入る

1974年 インド核実験(NPT未加盟)

1987年12月 米ソ・中距離核戦力全廃条約(IMF)を締結

1991年 ソ連解体

1993年 北朝鮮NPT脱退宣言(核開発疑惑に反発)

1996年 包括的核実験禁止条約(CTBT)が国連総会で採択(未発効)

1998年 インド・パキスタン核実験

2002年5月 米露・戦略攻撃能力削減に関する条約(SORT)に調印し核の削減が始まる。

2002年 イラン核開発疑惑(イランはNPT加盟国)

2006年 北朝鮮核実験

 

少しづつでも核廃絶に向けた努力は続いており、核戦力は削減されつつあるものの、核の技術は拡大を続けています。また、ある意味で相互信頼に基づいた「核抑止力」は崩壊しつつあるでしょう。テロ組織や破たん国家など、「失うものが無い」国や組織が使う事は十分にあり得ます。

一方、消極的な方法ながら「非核兵器地帯」と呼ばれる地域ぐるみで核兵器の一切を放棄する(開発・保有・使用・威嚇も)条約締結地域もあります。

核は間違いなく「非人道的な兵器」です。戦闘員以外の民間人を攻撃、もしくは人質にとるような行為の兵器です。如何に核を無い世界を作るか。夢物語を語るのでなく現実を見据え乍ら考えたいものです。