オレ様的夜ネタ ~平和を守るために~

山奥で農業・林業・養蜂をしつつ、安全保障・軍事について自分自身の勉強のつもりで書いています。

オスプレイの事故について

沖縄でオスプレイが事故を起こしました。この件について情報が各所から出てきましたのでまずは墜落か不時着水かを整理してみましょう。

このネタはデリケートな部分を含んでいるので扱うかどうか迷いました。あくまで推測の域をでませんので。
しかし、まずは乗員の皆さんが無事であった事を喜びましょう。一部の方々の嫌う「軍人」ですが、同じ「人間」です。敵であろうと何だろうと「命」は同じですしね。
しかしその事と事故原因の解明、対策などは別問題です。

事故の発端はKC-130空中給油機(自衛隊保有)から、飛行中(飛行モード)に空中給油の訓練中にKC-130からのドローグ(給油ホース)がオスプレイのローター(プロペラ)に接触、損傷したことがきっかけですが、訓練空域から着水場所までは30kmほど離れており、その地点まで飛行している。制御でき
ているからこそ、そこまで飛べたのではないかと思います。

着水場所も絶妙ではないでしょうか。沿岸部で脱出して海を泳ぐことも少しで済むし、陸地に近づくと樹木などとの接触も怖い。火災のリスクも抑えられる。そこでギリギリの沿岸部を選択。かなりの制御が効いていたと思えます。

着水地点は干潮時のサンゴの上のようですが、墜落なら機体はバラバラになるはず。
オスプレイは胴体中央部分以外は、軽量化のために強化繊維プラスチックでできています。このため壊れやすいのですが、それでも事故直後の写真ではある程度原型を留めています。
だからこその「乗員が無事」だったのでしょう。

その後の映像ではバラバラになっていますが、翼の付け根だったり接合部だったりで大きな部品ごとで分かれています。その後に潮が満ちて波に打ち付けられ・・・接合部などの強度の低い部分から壊れていったと推測します。

着水時にはローターは回転していたはずです。着水後に波や不安定なサンゴなどで、機体が傾斜し回転しているローターがサンゴや岩場を叩き、その衝撃で主翼などは破壊されたと考えるのが自然ではないでしょうか。
この点はパイロットの誤算だったのではないかと思います。水深の浅い沿岸部で海底が砂地ならもっと衝撃は少なかったでしょう。夜間でしたので、水面下がはっきり視認できなっかった可能性があります。

左右にあるエンジンはそれぞれ連結され同調して動くようになっているので、一方にトラブルが生じても簡単には墜落しないはずです。ただ揚力などは当然激減するので、飛行能力はあまり無いでしょうが、直ぐに墜落するような状態にならないように作られています。

この点で言えば、ヘリコプターより安全。ヘリコプターならローターが壊れれば即墜落ですし、オートローテーションのような芸当ができるのも中型ヘリまで。

飛行能力が激減した状態では軽量化を先に行うでしょう。
ある程度給油しており燃料が沢山あったのなら、不要な量は空中投棄しています。
その為、写真では着水地点にはあまり燃料漏れの痕跡が認められません。
また、「着水」だったので衝撃が少なく、燃料タンクなどが壊れずに済んだのかも知れませんね。

以上のことから、墜落ではなく不時着水であり、着水地点も考慮された場所と考えます。
また、公式発表通り「機体の異常」ではありません。明らかに訓練中の事故です。

KC-130かオスプレイかどちらかが(若しくはどちらも)人的ミス・整備ミス・想定外の機体の動きなどいくつも原因があるでしょう。しっかりと対策を打って欲しいと願います。事故は危険で残念ですがこのような過程を経て安全性は高くなるものですから。

(2016.12.26)