海洋立国論

勉強のつもりで書いています。

ドローンで変わる戦争

首相官邸で「ドローン」が見つかったと大騒ぎ。 はっきり言うと「想定内」の出来事。警備態勢がなっていないけどねぇ。
ドローンは無人機。 ま、本来は軍用(偵察用)に開発されてきた技術を民生用に使ったものなんで。

でも、軍事の先端では・・・
写真は開発中の「無人・ステルス戦闘攻撃機(マルチロール機) X-47B(開発コード)」

すでに空母への発着艦も成功。ついさっき「空中給油」も成功したと報道された。
運用予定は米海軍最大の第七艦隊(母港・横須賀)主力艦原子力空母ジョ-ジワシントン。
効果が認められれば、地上基地にも第3艦隊にも・・・でしょうね。
搭載兵器はレーザー兵器、JDAM弾(精密誘導爆弾)などを予定。
中国の対艦弾道ミサイルの脅威から空母を守る事ができるとされている。

無人化するとこうなる。

1.コスト削減
一流パイロットの養成は10年以上。マシンの製造はあっという間。必要な時に大量に短期間で供給できる。訓練や錬成の期間が要らないのでコスト削減になる。

2.作戦行動半径・時間の拡大
飛行時間は基本的に「機械と武器の限界」まで可能だということ。(空中給油もできるんだから)
人が失神するような空中機動もさせられる。
本拠地から遠くの地域まで「攻撃・防衛」が可能になる。

3.安全係数の低減
パイロットを送り込むのに躊躇するような場面でも送り込める。
制空権が十分確保されていなくても送り込める。そうして制空権を確保したら戦闘員を送り込む。
突然出現し、脅威となるミサイル基地、レーダー施設、通信施設を破壊なんてことも可能。

3.戦争の入口が変わる
民主主義国家にとって最大のテーマ「人命の損失」が無くなるかもしれない。これは政治側からすると「ブレーキ」だった。
「多数の理解が得られない戦争で人命を失うと政権も失う」から戦争を仕掛けない。
これが逆転する。勝てる側は戦争を仕掛けた場合のリスクが減るので、安易に戦争に入るかもしれないということ。
もし「兵器の損失(経済的)」<「戦争で得る利益」になると・・・・
一方、経済力と技術力さえあれば「安全保障能力」を高められるということだ。

4.アップデート
ある機体が得た情報は全機で共有できる。つまりソフトウェアのアップデートで、部隊全体の技量が一気にあがる。

将来的には戦争は機械がすることになる。まるでターミネータの世界観。

中国、英国、ロシア、フランスなど各国でも開発中。
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