海洋立国論

勉強のつもりで書いています。

自衛隊の実態は

今回は、数字によって表現したいと思います。我が国の自衛隊の実態はどのようなものなのか?です。
今までのネタもそうですが、ワシの思考が好きなパターンは、現実の数字に基づき、できるだけ現状を把握し、そのなかで取りうる最善手を探します。理想論・感情論・夢想・空想・・・そんなものは要りません。 現状把握には役に立たない。 正確なデータの冷静な分析こそが、次の一手を決める。そう思っています。
現実に軍備は世界中に存在するし、どんな国家も存続していきたい。魑魅魍魎が跋扈する世界です。

さて、本題です。
軍事系ですから当然ながら安全保障上非公開の情報も多いのですが、公開情報から見ていきたいと思います。それは自衛隊の姿です。
最近は「集団的自衛権」絡みの話題が多いですが、「反対意見」の中には自衛隊や他国の軍隊のの実情を知らないままではないのか?という意見が多いように感じます。
賛成反対どっちでも個人の自由ですから(この国は良い国ですね。何を言ってもかなり自由)そのこと自体はいいのですが、事実を知ることは決して損にはならないと思います。

総兵員数
自衛隊32万人(0.2)  アメリカ295万人(0.9)
中国1,350万人(1.0)  ロシア2,140万人(15.1)

この数字は英国・国際戦略研究所(IISS) の報告を元にしていますが、この数字からだけでも現状を見つめてみようと思います。

兵員数を見てみると・・・
え?自衛隊32万人もいるの?と思いますか。この数字には「海上保安庁」など準軍事組織も含まれています。「海保」を除き、予備役等を合わせると26万人くらいでしょうか。でも予備役などは「重要施設の警護」「住民の避難誘導」などが主任務となると考えられます。
後方支援の部隊、艦艇勤務もありますから、それらを除いていくと、国民900人くらいを一人の自衛官が守ることになりそうです。想像してみてください。どんな状況ですか?ちなみに警察で430人ほど。
アメリカは500人 イギリスは600人 ドイツ500人 韓国90人です。
先ほどの数字で( )がありますが、あれは、その国の人口に対する総兵員数の割合。
以前、見た数字だと世界的平均は1%前後。中国・米国は平均値。自衛隊は・・・さてさて軍事大国でしょうか?

ちなみに、予算のこともあり簡単には増員できませんし、ハイテク化した現代戦では戦力になるまでの育成もお金がかかります。益々簡単には増員できません。

あ・・・そういえば「徴兵制が復活するぞ!」とか言う意見もどこかで見ましたが、徴兵しても役立たずなので、税金のムダ。徴兵されるその時はよっぽどの事態です。

もひとつ・・・「閣議決定でやるとはなにごとだ!」とか言うボケた意見も散見しましたが、ご近所が騒がしいのに、そんなできるかどうか分からん「改憲」などの手間暇かかることできますかいな。手続き論など相手は斟酌してくれません。国を守る。この事に主眼を置いていれば、この方法は正しい。

以前、潜水艦ネタでも書きましたが、戦争するには攻めなければなりません。これでどうやって攻めるのでしょうか?武器・装備も戦力投射能力が無く、継戦能力も無い。上陸能力もほとんどない。(どのようなものかは日を改めて)

戦争するにはその気があっても、その能力がなければ戦えない。でも、相手に能力があれば、あとはその気にさえなれば、攻められることはありうる。 だからこその「自衛力」であり、「自衛」に至る前の「抑止力」なのです。